1300円のヘッドホンアンプが凄かった

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以前買った47ヘッドホンアンプも中々良いもので、音質面の不満は全くありません。アクリルケースで中身スケスケなのも中々好きです。ただ、外部に電源が必要なのが少し不便に感じていました。そこでバッテリー内蔵のヘッドホンアンプを物色してみました。例によってAliexpressで探してみたのですが、結構な種類があります。お値段もピンキリです、そんな中で比較的安価なタイプのヘッドホンアンプを買ってみました。

待つことしばし、中国から送られてきたのはプチプチで包まれた物体でした。いつもの事ですが、中国の業者さんはあまり包装にお金をかけないようです。そっ気のない感じが心地よくさえあります。

プチプチにグルグル巻きにされたヘッドホンアンプ

プチプチを開けてみると中身はこんな感じです。ポータブルヘッドホンアンプ本体、3.5mmプラグ付きオーディオケーブル、充電用マイクロUSBケーブル、申し訳程度の説明書1枚が同梱されていました。

同梱物

本体前面にはスイッチ兼ボリュームツマミ、入力端子、出力端子、電源インジケーターが設けられています。

本体は重量感もあり、スイッチ兼ボリュームツマミはしっとりとした操作感です。試しにヘッドホンを接続した状態で電源のON/OFFをしてみましたがポップノイズは僅かに感じられる程度でしかなく、電源ONから少々間を置いてからやっと聞き取れる程度のポップノイズが出ますので、恐らくミュート回路が組み込まれていると思います。値段の割にしっかり作られたヘッドホンアンプではないかと思います。

本体前面

本体背面には充電用のマイクロUSB端子、増幅ゲイン切替スイッチ、充電インジケーターが設けられています。増幅ゲインはHI/LOの二段階調節ですが、通常はLOのままで良いと思います。HIにすると若干ではありますが音質が変化します。HIにすると僅かに低域が強めになります。LOの方がフラットに近い特性になります。分解をしていませんので、内部の回路構成は分かりませんが、出力のインピーダンスは高めになっていると思われます。そのため、低域がかなり豊かに出る一方で、音の締まりが希薄です。パッと聞いた感じはHi-Fiな感じで、聞き疲れもしません。悪くないけどとびっきり良いわけでもないです。

本体背面 ゲイン切替スイッチ、充電インジケーター、充電用マイクロUDB端子

実際に聞いてみました。まずは120円のMP3プレーヤーにつないで聞いてみました。この組み合わせはあまり相性は良くないように感じました。全体的に締まりがなく低域も高域もしっかり出てはいるのですが、何となく締まりがない感じの鳴り方です。

120円のMP3プレーヤーとの相性はあまりよくないように感じました。

ZishanZ1のライン出力にヘッドホンアンプを接続してみましたが、こちらはかなり良い感じです。もともとZishanZ1のライン出力はヘッドホンを鳴らせるくらいインピーダンスが低く高出力なのですが、これが功を奏したのか足腰の強いしっかりした鳴り方をしてくれました。恐らくインピーダンスマッチングの問題だと思うのですが、ある程度接続相手を選ぶヘッドホンアンプなのかも知れません。

ZishanZ1との相性は抜群でした。

相性の良しあしはありますが、その差はごくわずかです。ローコストな商品ですから、使用されている部品もそれなりのグレードでしかないはずです。そういった事情も勘案すると非常によくできたヘッドホンアンプだと思います。もし、ハッキリ、スッキリ、締まりの良い音が好みであればオペアンプベースのChuMoiアンプとか47アンプにNJM4556のような力のあるオペアンプを組み合わせて使うと良いでしょう。