177円のMP3デコーダーがUSB-DACとしても使えた
2022年1月25日
以前買った177円のMP3デコーダーに使われているIC(AC20BP)のデータシートを手に入れました。このデータシートを見ているて、MP3デコーダー以外の機能が装備されていることが分かります。その一つがFMラジオの機能で、もう一つはUSB-DAC機能です。同じICを使用したDクラスアンプもUSB-DACとして使えますので、同様の機能がこのMP3デコーダーにもあることは何となく気づいていましたが、データシートと実際の基板上の回路を追ってみて、確信を得ました。
実際にPCのUSB端子とデコーダーのUSB-Aコネクタ(micro-USBコネクタは電源です)を接続するとオーディオデバイスロして認識されました。
追加のデバイスドライバなしに認識されましたので、Windowsに標準でドライバが備わっているようです。実際に音が出るかどうか試してみました。1チップのシンプルなデコーダーですので、実際出てきた音はシンプルそのもの。味付けの全くない音です。
機器の接続を図式化してみました。写真では配線がごちゃごちゃしていますが、図式化すると非常にシンプルなことがお分かりいただけると思います。
そういえば、手元にはもう一つ、120円のMP3プレーヤーがあります。もしかして、こいつもUSB-DACとして使えるんじゃないかと思い試してみました。こんな感じです。
一か八かやってみたのですが、めでたくこいつもUSB-DACとして使用できました。PC上では”USBAudio2.0″と認識されます。所謂標準デバイスとして認識されているようです。
安価なMP3デコーダーですが、なかなか遊べます。データシートで見る限りマイク端子もありますので、ここにマイクを取り付ければハンズフリー通話ができるかも知れません。