foobar2000

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これまでPCでの音楽再生には専らWindowsMediaPlayerをしようしていました。しかし未だに32bitのアプリで、最近は”従来版”という文言が画面上に表示されるようになりました。新しいMediaPlayerも存在するのですが、恐らく使用しているPCの能力の問題だと思うのですが、ライブラリが上手くできないようでまともに使用できません。(最近購入した別のPCでは正しく動作するのですが、ストレージが小さめですので、データファイルをそっくり移し替えるのはちょっと厳しいです。)

WindowsMediaPlayerは恐らくこのままメンテナンスもされず、消え去るのかもしれません。そこでWindowsMediaPlayer従来版に代わる新しい音楽再生ソフトを探していました。できれば無料でつかえるやつを。そしてようやく見つけたのがfoobar2000です。とてもシンプルなアプリで、そのままでは最低限の機能しか提供されません。その一方で、コンポーネントと呼ばれる拡張ソフトウェアが豊富に用意されていて、必要な機能を後から追加することができます。中には高調波歪をあえて作り出すことで音色を豊かにするコンポーネントなどもありました。(全くの私見ですが、私はこれダメでした。やはり高調波歪は少ない方が好みです。)

そして、出力デバイスを自動的に選んでくれる機能は無く、例えば出力DACを追加した場合には明示的に出力デバイスを指定しなければなりませんし、ソースとDACでサンプリング周波数が違う場合には、リサンプリング用のコンポーネントを追加して、DACに渡すデータのサンプリング周波数を指定しなければなりません。この辺りは面倒ですね。

一方で、排他モードが用意されていて、これを使用するとfoobar2000がDACを占有して、他のアプリはDACにデータを出力することができなくなります。これはいいですね。音楽再生中にメール着信音が鳴るようなことはありません。そして、私の使用しているのはLenovoのPCですのでDolbyAtmosがデフォルトで入っているのですが、foobar2000で出力をwasapiにすればDolbyを介さずにダイレクトに出力されます。(foobar2000を使用しなくても設定でDolbyをOFFにすることはできます。)また、Windowsのミキサーもバイパスされます。つまり余計な経路をすっ飛ばして直接DACにデータを流し込むようになります。

DolbyAtmosやWindows標準のミキサーは臨場感を増したりできる上に、とても使いやすいです。しかし、foobar2000で余計なものを一切合切バイパスして直接DACに叩き込んだ結果出てくる音は一味違います。録音者が意図した音を直に聞くことができます。