トランジスタの詰め合わせと技術家庭

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トランジスタの詰め合わせを買いました。中国からの送料込みで500円弱のお値段でした。保管に便利な箱もついてこのお値段ですから、まあまあ妥当なお値段だと感じています。

この詰め合わせセットですが、全てコンプリ品になっています。BC337とBC327、2N2222と2N2907、2N3904と2N3906、S8050(SS8050ではない)とS8550(SS8550ではない)、2SA1015と2SC1815がぞれぞれコンプリメンタリ(相補型)のトランジスタとなっていて、とても使いやすい詰め合わせセットです。

トランジスタ200個セット
トランジスタの詰め合わせ、開帳の図

泣かせるのが、本家東芝では既にディスコンとなっている、2SC1815が入っていることです。東芝製の本物は既に入手不可となっているはずですので、中国で製造されたコピー品(セカンドソース)だと思います。ずっと昔、私が小学生とか中学生の頃は、専ら2SC372というトランジスタが多用されていたように思います。その2SC372が製造中止となったとき、互換品として使われ始めたのが、2SC1815です。その当時の値段は覚えていませんが、恐らく安価だったのでしょう。そして、そこそこ高性能で、中波短波ラジオの高周波増幅にも使えました。

今でも2SC1815に懐かしさを感じられる方も、少なくないと思います。そして、そんな2SC1815が、場所を変えて作り続けられていることを、少し嬉しく思いました。私が小中学生の頃は、残念ながら回路の設計はできませんでした。専ら、秋葉原で購入したキットを組み立てるとか、雑誌に掲載されていた回路図の通りに組み立てるくらいしかできませんでした。ただ、はんだ付けは見様見真似で初めて、小学生の時にはそこそこできるようになっていました。

そして、中学に上がると技術家庭の授業でインターホンの組み立てをしました。技術家庭の授業は、家庭生活を送るうえで必要な事柄を学び、体験するために行われていたと思います。しかし、インターホンの組み立てなど、社会に出ても絶対に必要にはならないと思います。一方で、本当に必要ならば、独学でも身に着けるのではないかと思います。

技術家庭も最近では、情報やエネルギーに関して学ぶように変化してきているようですが、これとて時代遅れの感もあります。