ノイズを以て騒音を制す

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ホワイトノイズマシンと称するものがamzon等のネット通販を中心に売られています。この装置は、ホワイトノイズをスピーカーから流し、耳障りな音を聞こえにくくする装置です。ホワイトノイズは、全ての周波数の音を等しく含んだ音で、FMラジオの脱調時に聞こえる音や滝の音がホワイトノイズに近い音です。

ネットでちょっと検索してみたら、トランジスタを使って、比較的簡単にホワイトノイズ(らしきもの)を作り出せるようです。早速見よう見まねで回路を設計してみました。ほとんど思い付きで作った回路ですので、ツッコミどころは満載かと思います。

LTSpice上でシミュレーションしてみましたが、ホワイトノイズ(らしきもの)は出てきません。これは恐らくトランジスタの想定外の使い方だからなのかも知れません。コレクタ端子は宙ぶらりんですし、エミッタは逆接続ですし、本来入力端子であるベース端子から信号を取り出すようになっていますし。とにかくめちゃくちゃな回路です。ということで、早々にシミュレーションは諦め、ブレッドボードで組んでみました。

ホワイトノイズ(らしきもの)ジェネレーター

この回路は、以前作ったLEDフラッシャーと同じく、トランジスタの逆接続での挙動を利用したものです。そのためか、LEDフラッシャーと同じく、低い電圧では動作しません。最低でも9V程度の電圧が無いとホワイトノイズ(らしきもの)は出てきません。ちなみに今回は12Vで動作させました。

今回の回路はBC547というトランジスタでホワイトノイズ(っぽいもの)を作り出し、BC337で増幅してから出力しています。BC547からは、ちょっと癖のあるホワイトノイズ(っぽいもの)が出ました。ハムノイズのようなノイズが乗っているような、あまりホワイトノイズ指数の高くないノイズが出ました。

BC547の代わりに、2N2222を使用したところ、信号レベルは小さいものの、ホワイトノイズ指数がかなり高いホワイトノイズ(っぽいもの)が出ました。

今回作ったホワイトノイズジェネレーターにスピーカー駆動用のアンプとスピーカーを加えれはホワイトノイズマシンの出来上がりじゃないかと思います。

※市販のホワイトノイズマシンは、様々な機能が付加されており、しかも、今回作ったもののようなみすぼらしさはありません。