セラミックのピンセットをアリエクで買いました。しかし、通常の買い方ではなく、3点セット買いで購入しました。したがって、送料込みで５ドルでした。購入時のレートで１点あたり260円ほどでした。

セラミックのピンセットは先端だけセラミックです

注文から１０日ほどで到着しました。当初、１本だけだと思っていたセラミックのピンセットですが、二本セットでの販売でした。ステンレスむき出しと、黒色塗装済みの計二本が送られてきました。このピンセットは先端だけがセラミック製で、ばねの部分はステンレス製です。そして、全体的にしっかりとした感じで、特にステンレス製のばねの部分は肉厚も十分です。また、先端のセラミック部分は肉厚です。

組み立て精度はイマイチ

到着時の状態は、先端のセラミック部分を取り付けるネジの締め付けが不十分でした。このため、先端はグラグラで、先端部分が微妙にずれた状態でした。これは、先端部分を合わせてネジを締めることで調整できます。しかし、調整範囲は僅かで、先端を完全に合わせることはできませんでした。

狭いところでの作業には向きません

セラミック製の先端は熱に強いため、はんだ付け作業に最適でしょう。しかし、セラミックの脆さをカバーするためか、先端部分はかなり厚みがあります。このため、狭いところに先端が入りづらい形状になっています。そして、先端部分が、一般の金属製のピンセットに比べて鋭利ではありません。このため、付着物を削り取るような作業にた適していません。また、ワイヤーの先端に小さな輪を作るような作業にも向いていません。しかし、先端は絶縁性ですので、例えば通電した状態での作業には適しています。

セラミックのピンセットにはストレスを感じます

金属性のピンセットと異なり、先端部を削って合わせることはできません。そのため、ほんの僅かなズレはどうしても残ってしまいます。この、わずかなズレが作業性を低下させます。そして、ストレスになります。したがって、セラミックのピンセットは金属製のものを代替することは難しいように感じます。もちろん、これは安物で、組み立て精度が低いための弊害でしょう。しかし、セラミックの特性上、金属製と同一の形状にすることはできません。利点はあるものの、使いこなしには慣れが必要でしょう。セラミックのピンセットは、あまりお勧めできません。