楽天の公募増資
大和証券から、楽天の公募増資についてハガキが来ました。しかし、これは見送りすることに決めました。というか、ここ数年は個別銘柄は触っていません。資金は専ら指数に投資しています。また、ここ最近はネガティブなニュースしか目にしていないように感じます。この状況で楽天に投資する勇気はありません。
売り出し価格が決まりました
ネットを見ていたら、売り出し価格は566円に決まった旨のニュースを見ました。
楽天の目論見は、最大3300億円でした。つまり、目論見の9割程度の資金調達になるようです。あとは、どの程度売れるかが焦点になるでしょう。しかし、手元にあるハガキを見ると、ディスカウント率は3~5%とのことです。ディスカウント率は若干高めに見えます。つまり、ここにも楽天グループの台所事情が垣間見えます。
楽天の株価はどうなる?
公募増資は株価の希釈を招きます。したがって、既存の株主はこれを嫌います。ということで、600円台だった楽天の株価は、公募増資による希釈を嫌った株主により売られました。その結果、あっという間に株価は600円を割り込んだわけです。今後はどうでしょうか?売り出しで購入した投資家の一部は、空売りを仕掛けるのではないでしょうか。空売りをしておけば、リスクなくディスカウント分をそのまま利益として手にすることができますから。もし、そうなれば楽天の株価は更に下がるのではないでしょうか。
いつの間にか西友も売られていた
楽天は外野から見ても上手くいっていないように見えます。例えば西友です。当初は楽天がオペレーションすることで、更に良くなるように期待していました。しかし、時期的なこともあり多くの商品が値上げされました。また、毎週のように変わるポイント付与率には辟易としてきました。そして、最強だった楽天カード払いによるポイント付与も税抜き価格への付与に改悪されました。現在では、楽天ポイントカードとPayPay払いの併用に軍配が上がります。また、仕入れが上手くいっていないのか、競合のBIG-Aや「いなげや」にも価格面で負ける商品が目立ちます。楽天もこれには手の施しようがないのか、保有株を売却してしまいました。
肝心の楽天モバイルは?
楽天モバイルの方は最強プランを開始するようです。au回線へのローミングで、楽天モバイルのつながらないイメージを解消しようという戦略でしょう。しかし、そもそもローミング費用の削減のために自前基地局の整備をしていたはずです。この施策は、基地局の整備費用削減が目的であることは見え見えです。そして、いつかまた、auへのローミング停止も見え見えです。コロコロとルールを変えることで、ユーザーを裏切り続けているわけです。そんな楽天についていくユーザーはどれだけいるのでしょうか?
ルール変更が顧客離れの原因ではないか?
楽天各社のルール変更の頻度が増しているように思います。特に、カードとモバイルのルール変更=改悪が激しいように思います。利用者の得になるような変更なら良いのですが、改悪しかないように思えます。その一方で、ライバルは力をつけています。例えばAmazonカードは、大手コンビニエンスストアでの利用は1.5%のポイント付与となっています。その他、PayPayはPayPay後払いから他社クレジットカードの締め出しを予定しています。PayPayの利用者と楽天カードホルダーは重なっているように思います。事実上の楽天カード排除です。つまり、ルール変更がライバルへの顧客流出を促しているのではないでしょうか。