QKZ AK6 Aresは守備範囲が狭い?

Spread the love

QKZ AK6 Aresというイヤホンをアリエクで購入しました。以前は博打的な要素の多いQKZの製品でした。しかし、最近は著しくレベルアップしてきています。さらに、ハズレの多いQKZの製品の中でも、AKシリーズはハズレなしですので、安心して購入できます。

QKZ AK6 Aresを何とかワンコインで買いたい

このイヤホンは、QKZらしくない強気の値付けでした。そのまま受け入れるのは気が引けます。そこで、色々とテクニックを駆使して何とか500円以下で買うことに成功しました。

QKZ AK6 Aresは送料込み480円で買えました
QKZ AK6 Aresは送料込み480円で買えました

QKZ AK6 AresはQKZにしてはクォリティーが高い

一週間程で、到着したQKZ AK6 Aresを見ていきましょう。先ずは外装から見ていきましょう。

外装の紙スリーブには商品管理シールが貼られていました
外装の紙スリーブには商品管理シールが貼られていました

以前購入した、QKZ AKXと同じく、外装の紙スリーブには、商品管理用と思われるシールが貼られていました。商品の顔である、表側にシールを張るところは、中華クォリティーです。普通は裏側に貼るとか、シュリンクフィルムを掛けた上に貼るとかしますよね。

シールを剥がして、もう一度見てみましょう。

QKZ AK6 Ares 外装紙スリーブ(シール無し)
QKZ AK6 Ares 外装紙スリーブ(シール無し)

紙スリーブに印刷された写真は、なかなかいい感じです。特に、左右の意匠が異なっているのが印象的です。しかし、金色の縁取りは好き嫌いが別れるでしょう。それでも、個人的には、気に入っています。

QKZ AK6 Aresを子細に見ていく

内容物は、イヤホン本体、耳掛け部分に装着するスリーブ、交換用イヤーピース、ケーブルクリップです。なお、このイヤホンのケーブルは、着脱できません。AK6 Proは同等の価格でリケーブルに対応していますので、残念です。

QKZ AK6 同梱物
QKZ AK6 同梱物

ケーブルは、AKXとは異なり、撚り線をビニールで被覆したものです。そして、被覆が薄いためか、ケーブルの外径は細めです。また、左右ケーブルの分岐部分には、ボリューム、マイク、通話ボタンが付いています。なお、このイヤホンは耳掛け装着タイプで、耳掛け部分は湾曲しています。したがって、付属のスリーブを使わなくても耳掛けしやすい形状になっています。

QKZ AK6 Ares ハウジング
QKZ AK6 Ares ハウジング

左右で異なる、ハウジング背面の意匠が独特です。左チャンネルはQKZの三角のマークで、右チャンネルは鳥のシンボルが描かれています。見る人によっては悪趣味と感じるかも知れません。しかし、個人的には「QKZ頑張ったな」と感じています。

音の傾向

肝心の、音はどうでしょうか。今回は以下のセットアップで鳴らしてみました。マイクロSDにコピーした音楽ファイルを、デコーダーで再生しました。再生信号をRCA端子から取り出し、自作ヘッドホンアンプで駆動しました。

試聴に使用したセットアップ
試聴に使用したセットアップ

QKZ AK6 Aresは、癖のある鳴り方でした。低域は200Hz付近に山があるようで、ソースによってはブーミーに感じます。しかし、100Hzより下の帯域に力強さは感じられません。したがって、低域の量は多いのですが、下支えする超低域が頼りなく、解像感も希薄です。つまり、低域についてはお世辞にも質が高いとは言えません。

一方、高域に関しては3kHz付近に山があるようです。ボーカルのサ行は、刺さるほどではありませんが、ザラツキを感じます。しかし、スネアの表現はなかなか上手です。

どんな楽曲に向いているの?

QKZ AK6 Aresは、ジャンルを選ぶイヤホンです。特に、コンプレッサーがかかった楽曲では、ブーミーな低域によって中音域までもが汚染されてしまいます。したがって、あまり加工が施されていない楽曲が得意分野です。そんな中でも、特にスネアがアクセントになっている楽曲にマッチします。

今回試聴した楽曲の中では、Chick Corea Akoustic Band/Live at Spc Music Hall(2018)がピッタリでした。このアルバムはライブ録音です。したがって、コンプレッサー等による過剰なレベル調整は控えめなはずです。これが奏功していると思います。また、エレキベースは使用されていないので、ブーミーな低音による汚染は殆ど感じません。

QKZ AK6 Aresにピッタリの楽曲はこれ
QKZ AK6 Aresにピッタリの楽曲はこれ

結局QKZ AK6 Aresはどうなの?

このイヤホンは、守備範囲が狭いです。先に挙げたような、ライブ演奏では秀逸な表現をしてくれます。しかし、女性ボーカルでは、特にサ行の音に滑らかさが無く、人工的なザラツキが強調されます。また、締まりのない低域は、音量を上げるにつれて低域を超えて中音域までを汚染してしまいます。

しかし、守備範囲にピッタリハマれば見事な鳴り方をしてくれます。また、守備範囲外でも投げ捨てる程ひどいわけではありません。解りやすい低域重視で、解像感の控えめな音作りのイヤホンです。したがって、高音域が厚く、解像感が高い高級イヤホンに慣れた耳では、慣れるための時間が必要です。

逆に、解像感の低いワイヤレスイヤホンに慣れた人なら違和感なく使えると思います。