Atata
『イニシエーション・ラブ』
映画化されたから読んだというわけではないのですが、たまには流行りものを読んでみたいという事で、手に取ってみました。 書評では、結末にアッと驚く仕掛けがしてあると書かれていたのですが、最初に読了した時にはこの仕掛けがさっぱり解りませんでした。結局、ネタバレ解説ページを見てようやく仕掛けが解りました。確…
藤田宜永氏著『老猿』
久々に藤田宜永氏の作品を読みました。私の知る藤田氏の作品らしい作品で、主人公と隣人そして居候の心模様が緻密に描かれています。舞台となった冬枯れの軽井沢も実に情緒的で、よく知られている避暑地としての軽井沢とは趣を異にしていて、物語にスパイスを添えています。静かな山荘に訪れる犯罪の足音を差し引いても憧れ…
チョット気に入っています
中国製携帯電話を使用しています。世界的にチョーマイナーな携帯電話機ですので、おあつらえ向きのケースやカバーといったものはもちろん存在しません。もともと4千円程で購入したものですので、裸で使っていて、それこそいつ壊れても良いと思っているのですが、これが結構丈夫で、なかなか壊れません。 そのまま使い続け…
“The Book of ANSWERS to LIFE”
もう、10年も前の事でしょうか。あるところで一冊の本を手に入れました。新品では無く、随分と読み古された汚れた本です。 その本の題名は"The Book of ANSWER to LIFE"です。この本は、格言をまとめたもので、頭から順に読んでいく類の本では無く、ぱらぱらとめくって、目に留まったページ…
正しい角度と真っ直ぐな線
映画『モスキートコースト』の中で「俺が求めたのは正しい角度と真っ直ぐな線だ」というセリフが有ります。このセリフが使われるのは、自分の開拓した土地を追われ、全てを失った時に主人公が発するセリフです。途中、楽園と呼べるような見事な村を作った主人公が、ちょっとした事が原因で転落を味わい、最後は自分の大切な…