取引先の金融機関からWindows11へのアップグレードはしないようにとの通知が来ていましたので、今までWindows10を使い続けてきました。そして二月に入ってようやくWindows11での利用環境が整ったとのお知らせが来ましたので、さっそくWindows11にアップグレードしました。

ファームバンキングが使えなくなると結構な痛手となりますので、予備で用意しておいたWindows11搭載のPCでの動作確認を事前に行ってからアップグレードを行いました。手順書を子細に見たのですが、どうやらEdgeにはIEモードというものがあるらしく、Edgeで上手く接続できなかったらIEモードに切り替えるという機能も設けられていて、これを利用するらしいです。

このあたりがマイクロソフトさんの凄いところで、IEは捨ててもEdgeにIEのように振る舞うモードを設けたようです。Windowsは公的な機関やミッションクリティカルな分野でも使用されているでしょうから、この辺りはマイクロソフトさんにも自覚はあるようで、IEモードを用意したのでしょう。素晴らしいことです。

一部の銀行さんでは、ファームバンキングで使用する認証用のキーを取得するために専用のアプリを配布したようですが、そんなことをしなくてもEdgeに用意されたIEモードを使用すれば解決するようです。今回は金融機関が用意した手順書に忠実に従いましたが、この手順書が誰がやっても、どのような環境でも間違いのない方法ですので、とにかく余計な作業が多いです。予備機でやってみて要点は分かりましたので、本番機ではIEモード設定だけで上手くいきました。

マイクロソフトは2022年6月以降、IEの削除を行うそうです。Windows10であっても6月以降IEは自動的に消えてなくなるそうです。後継であるEdgeはChromiumベースですので、Chromeのクローンが世のウェブブラウザの大多数になってしまうようです。Chromiumにセキュリティーホールが見つかると、その影響は甚大になります。セキュリティーに関してはこれまで以上の配慮が必要になるでしょう。

さて、本格的にWindows11を使い始めましたが、Windows11はなかなか良いのですが、いまいちな点やずっこけているところがまだまだあります。私的には、仮想デスクトップ切り替え時のアニメーションの省略が改悪と感じています。CTRL+Windows+左右カーソルでデスクトップの切り替えをする際にWindows10であればデスクトップが左右に動くアニメーションがあったので。デスクトップの切り替えをビジュアルで認識できたのですが、これがなくなったため、デスクトップが切り替わったことが分からないところがいまいちと思っています。

それから、ポップアップで表示されるアドバイスが恐らくWindows10のままのため、表示どおりの操作ができないことがあります。

まれに表示されるメッセージについては変な日本語が出てくることがあります。

”あなたはそこに22%です。”って変ですよね。多少？な点やズッコケている点もありますが、そのほかは概ねいいです。特に起動音やアラート等の時に出る音関係は随分良くなったと思います。