見よう見まねで設計した単電源のヘッドホンアンプをブレッドボード上に仮組みしてみました。動作はしたのですが、LTSpiceeでのシミュレーションとは異なり、少し変な動作となってしまいました。どうやら電力増幅段のSEPPのうちプラス側のトランジスタしか働いていないようなのです。その結果A級動作となってしまい、アイドル電流が出力に出てしまいました。

対策として、出力専用のグランドを分圧して作ってみたのですが、どうも思わしくありません。電圧増幅部は正しく働いているのですが、利得が高すぎてノイズを拾いまくるので、電力増幅部だけにして、プッシュプルは無駄なのでエミッタフォロワ一発の回路にしました。

当然A級動作になってしまいました。その結果アイドル電流が出力に加わってしまうのですが、なんと66mAも出ていました。電源電圧を3.3Vに下げても26mA出ています。接続機器に悪影響を与えそうなので、今回はお蔵入りとします。

ということで、今のところの一番のお気に入りは、焼け焦げたヘッドホンアンプから部品を譲り受けた、ディスクリート構成の単純なヘッドホンアンプです。これ、構造もシンプルですがノイズ感もなく、素直な音がします。電圧増幅部が省略されていますので、出力は控えめですがとても静かなアンプです。