高みの見物()

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恵比寿にも高層建築物はあり、その中でも一際高い建物が恵比寿ガーデンプレイスタワーです。その、恵比寿ガーデンプレイスタワーの38階と39階は飲食店が入っています。そんな飲食店に入り、窓から外を眺めると、東京という都市がいかに狭く、また、如何に広いかが解ります。

高みから下を見下ろすと、近隣の町とその町を歩く人、道路を走る車の様子が手に取るようにわかります。そして、六本木、赤坂、青山、新宿の町々が近く感じられるのです。しかし、実際に恵比寿から赤坂まで行こうとすると、そう簡単ではありません。それは東京の道路の構造が原因で生ずる問題です。

東京の道路は、皇居を中心に同心円状に作られた環状道路と、環状道路を貫くように作られた放射道路から成り立っています。そして、鉄道網も概ねこの道路に沿って作られています。都心の道路というのは、この構造さえ頭に入っていれば意外と簡単なのです(除く世田谷)。

つまり、まず最寄の環状道路に出て、目的地の方向に向かう放射道路に出て、後は微調整という形になります。恵比寿から赤坂だと、明治通りで天現寺に向かい、外苑西通りで六本木通りに出て六本木通りを溜池に向けって行けば赤坂です。

電車でも同じようで、環状線の山手線で渋谷に向かい、銀座線で溜池山王に行けばよいわけです。

このように、一見複雑なのですが、実はすごく単純な事柄というのはすごく多いのです。一見複雑な事も、高みから見下ろすころによって理解が深まることが少なくありません。迷ったら、途方に暮れたら、一度高みの見物をしてみるとよいでしょう。