「東京ラブストーリー」という当時、トレンディードラマと呼ばれていたドラマを二十年近く経ったいま見た。
赤名リカが携帯電話で道に迷うカンチの道案内をするのだが、赤名リカの使っているケータイがでかい、でかすぎる。まだMOVAが世に出る前で、そんなでかいケータイしかなかった時代だった。電話番号も二つ有って、０３０で掛からなかったら０４０で掛け直すなんていう、今の人には理解しがたい仕組みだった。
当時の上司がまだバカ高かったケータイ電話を見せびらかして、「０４０で掛けると電波が強くなるんだ」ととんでもない妄想を語っていたりした。
個人が私用にケータイを持てるような時代ではなかったので、会社で私用電話なんて日常茶飯事だった。会社のほうも見てみぬふりで、一切お咎めなしだった。夕方になるとアフターファイブの約束で私用電話に花か咲いた懐かしい時代だった。
最近は、電話よりメールか。もっともお誘いが掛かることがトンとなくなった。