事の真髄

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「雨あがる」という映画を見た。中で、「刀は人を切るものではありません」というセリフがある。椿三十郎でも「よく切れる刀は鞘に収まっているものです」と窘めるセリフがある。切るもので切らず、開けるべきものを開けず、締めるべきものを開ける。決して逆らうのではなく、さりとて流されるのでもなく、想いを飄々と貫く姿勢ことが真髄なのだろう。

さて、この「雨あがる」という作品、黒沢明の監督によるものではないが、脚本は黒沢明が手掛けたもので、監督補は野上照代が務めたもので、さすがに品のある作品に仕上がっている。