オートマチック車の暴走事故は後を絶ちません。日本のどこかで毎日のように事故が発生しているようにさえ思えます。詳しい統計を見たわけでは有りませんが、オートマチック車の飛び出し事故は、最近の国産車に多いように感じます。実際に最近の国産車を運転してみると解るのですが、クリープがすごく弱いんです。少し上り坂になっていようものなら、アクセルを踏み込まないと進んでくれません。恐らく燃費向上のためにクリープを弱くしているのだと思いますが、これが飛び出し事故の一因ではないかと思います。思うように進んでくれないからアクセルを踏み込む、思ったよりも急に発進してしまったので慌てる、慌てた結果アクセルに置いた足に力が入ってしまう。こんな仕組みで飛び出し事故が発生しているのではないでしょうか。国産車からドイツ車に乗り換えると良くわかるのですが、ドイツ車はクリープが強めです。このため、車庫入れ時はほぼ間違いなくブレーキに足を置いています。慌てた結果足に力が入ったとしても、ブレーキを強く踏み込むわけですから、車は停止します。
車庫入れ時の飛び出し事故は、燃費を優先した設計により、クリープが弱くなっていることも一因ではないでしょうか。そしてドイツ車は、飛び出し事故が発生しにくいように燃費を犠牲にしても安全のためにクリープを強めにしているのではないでしょうか。