SoundMAGIC PL50その後
2011年11月16日
SoundMAGICのPL50を入手し、レビューをしました。レビューを書いた後もしばらく使い続けているわけですが、慣れてくるとこれも悪くないなと思えるようになりました。
レビューではPL50の低音域の不足や、地味な高音域の表現でイマイチと評したのですが、聴き疲れしない音作であることは確かです。長時間連続で使用することを考慮したら、SoundMAGIC PL50もそれほど悪くないのかも知れません。そして、薄くコンパクトなドライバ部分の形状は、優れた装着感を与えてくれます。
逆に、長い時間使うと気になるのがケーブルの太さと硬さです。丈夫そうで安心感のあるケーブルではあるのですが、自然に身体に沿うようなしなやかさはありません。
50ドルを超える価格に見合うパフォーマンスがあるかというと、少し疑問です。補聴器用に作られたドライバで音楽再生するのには少し無理があるように感じます。確かに長時間使っていても聴き疲れしないのは確かですが、これは全てにおいてエッジを感じさせない、よく言えば滑らかな、悪く言えば鈍った再生音に起因するのでしょう。
HiFi感ではやはりエッジの効いたダイナミック型ドライバの方に軍配が上がります。SoundMAGICであればPL30ですね。SoundMAGICのイヤホンはPL50とPL30しか入手できていませんが、力強くサブソニック領域の音圧まで再現してくれるPL30の方が音楽再生には適しているのではないでしょうか。というか、改めてPL30の出来の良さを再確認しました。