写真用フィルムの大手、米国のイーストマン・コダック社が日本で言うところの民事再生を申請する可能性が高いとの報道がされました。写真用フィルムから他業種への変換が図れなかった為の破綻なのでしょう。
民事再生法の適用という事ですので、会社自体は存続しますし、製品の製造も止まる事は無いはずですので、影響は軽微なものでしょう。ただ、象徴的な出来事である事に変わりはありません。フィルムを使用するカメラは世の中から姿を消し、より自由度が高いデジタルカメラへの移行は驚くべき速度で進んだわけです。私の写真撮影記録を確認したところ、2003年以降はデジタルカメラしか使用していませんでした。実際のところ、フィルムカメラで撮った写真は、自分の思った色合いと異なる仕上がりになることが多く、その点デジタルカメラは撮影モードの切り替えや、撮影後の処理で容易に調整が可能です。そして、動画の撮影が出来たり、撮影直後に画像の確認ができるのもフィルムカメラには無い利点です。そんな便利さと手軽さが支持されたのでしょう。
写真用フィルムの次は何が姿を消すのでしょうか。