絶滅寸前か

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普段はあまり買わないのですが、少し訳あってスーパーで缶詰を買いました。缶詰というものは思いの他沢山の種類があって、見ているだけでも飽きないものです。そんな、缶詰ですが一寸した異変に気づいてしまいました。というのは、缶きりの必要ないワンタッチ缶というものが大分幅を利かせておりまして、缶きりを必要とする旧来の缶詰は寧ろ希少価値を感じるほどに少なくなっておりました。
確かに開けるのに器具を必要とする缶詰よりも、簡単に開けられる缶詰の方が随分と便利です。
開けるのに器具を必要とするものには、瓶があります。こちらも大部分はペットボトルや缶に置き換えが進んでおり、栓抜きを必要とする瓶は国産ビール位でしょうか。外国産のビールはかなり前からねじると開くタイプの栓に置き換えられていました。まあ、これも時代の趨勢という事なのでしょう。
一方で、ワインは一部の例外を除いて、コルク栓が使われており、開封にはコルク抜きが必要です。何故未だに旧態依然としたコルク栓が使われるかは不明ですが、恐らく見栄っ張りが薀蓄を垂れるだけの為にコルク栓が使われ続けているのでしょう。
想像するに、缶きりや栓抜きが無いと言う家も少なくないのではないでしょうか。こういった道具は絶滅の危機に晒されているのでしょう。時代はドンドンと便利な方向に進んでおり、所謂道具というものは少しずつ姿を消していくのでしょう。既に殆どの家庭から火鉢が無くなってしまったように。