あっさりと二十年
2012年1月18日
2021年12月15日
先日、原子炉の運転期間を40年と定める法案提出が話題となりましたが、舌の根も乾かぬうちに更に20年の延長を可能とする条項を付け加える事が発表されました。さすが、嘗て山本モナを五反田のホテルに連れ込んだプレーボーイの細野さんです。一味違った考えをお持ちのようです。
そもそもストレステストという名の机上の空論すら満足に捏ねる事ができない電力業者にそんなに配慮してどうするのでしょうか。
そもそも道具の寿命というのは、使い方によって大きく変化します。乱暴に扱った包丁はあっという間に切れなくなり、しっかりと研いだ包丁は、値段に関わらず何時までも切れ味が落ちないものです。
いっその事、水先案内人のように、要所要所ではその道のプロである第三者に運転を委ねる方が良いでしょう。第三者が運転する事となれば、その都度運転の説明責任を果たす必要があり、様々な事柄が明文化され、体系的に整理される事でしょう。そして、一切の利害関係のない第三者が介入する事で小さな事故さえ隠す事は出来なくなるでしょう。そして、海外も含め沢山の原発運転の経験者を育成する事で、国際的に見て安全で合理的な原発の建設と保守運営ができることでしょう。そんな世界でも通用するような一級の人材育成と、その目を通して原発の健全性を評価する仕組みが必要です。
40年といってみたり20年延長すると言ってみたりする事には何の裏づけも根拠も無いのです。大切なのは、その機械の健全性を正しく見抜ける第三者の目です。