アナログのままで

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いつの間にかレコードは姿を消しCDになり、テレビもデジタル放送になり、ビデオテープはDVDやブルーレイに置き換わってしまいました。フィルムを使うカメラも今となっては少数派で、殆どがデジタルカメラになってしまいました。デジタル化することで、確かに劣化は少なくなりましたし、見せかけの品質も向上しました。小さく軽くもなり、安くもなりました。概ねデジタル化は歓迎すべきなのでしょう。しかし、デジタル化してほしくないものもあります。それはラジオです。簡単で手軽で、昔作ったゲルマニウムラジオに至っては、小学生でも作れるくらい単純なものでした。もちろんアナログですから、選局も極めて感覚的で、なんとなくダイヤルを回して、雑音が少なくって、音が大きくなる場所で止めるというものです。また、選局の具合で音質が変わったりもしました。これは何十年も前のラジオも今のラジオも同じです。ラジオだけが今も昔と変わらずに存在し続けているようで愛おしく感じます。