今日は敗戦記念日です。私自身は先の大戦は全く知らないのですが、未だに語り注がれている所からすると大変な出来事だったのであろうと想像します。毎年８月１５日になりますと、九段の靖国神社にお参りする国会議員の姿が報道されたりします。今年は特に参拝した議員の数が少ないように感じました。良い事か悪い事か判断できませんが、少しずつ戦争の記憶は薄れていくようです。そして、その語り部も時とともに去っていきます。敗戦を国民に告げた玉音盤の録音にあたった、当時NHKの職員であった玉虫氏の訃報が本日伝えられました。『日本のいちばん長い日』でも描かれていたとおり、玉音盤を皇居から持ち出すのは決死の覚悟だったようです。そして万一ポツダム宣言受諾に反対する勢力に渡ったとしても容易には再生できないように、音溝は盤の中心から外側に向かって通常とは逆に掘られていたそうです。玉音盤はNHKの放送博物館に保存されていますが、聞くところによると劣化により再生できるコンディションではないようです。
こうして少しずつ記録は風化し、記憶は薄れていくのでしょう。このところ、また少し日本周辺は騒がしい状況となっていますが、何とか事を荒立てることなく平静に納めて欲しいと思います。少なくとも今の争点になっている島々はポツダム宣言で日本の主権範囲から外されていたのですから。