北海道で漬物が媒体となったO157感染によって死者が出ています。漬物と言うのは塩を使って雑菌の繁殖を抑えられているものかとばかり思っていましたが、O157は漬物の中でも生存できるようです。これまで漬物と言うのは清潔な食べ物と思っていたのですが、そうでもないようです。生野菜の類は昔から危険だといわれていましたが、漬物でも感染者が出たとなれば、消費者としては夏場に漬物を控えるという事になるのでしょう。

もっとも、何も無いところから菌が出てくる事は無いので、菌が混入した経路の追及が重要なのですが、聞くところによるとO157の感染経路を探るのは極めて困難だそうです。と言うことは、菌を無くしてしまえれば良いと言うことになります。つまり殺菌ですね。熱を加えたり逆に極低温に冷やしたり、殺菌剤を入れたり、圧力を加えたりする事で殺菌は可能なのですが、何れの方法も食感や風味が代わってしまう事が大問題です。
しかし、世の中頭の良い人がいるもので、食感や風味を一切損なわずに殺菌する方法があるらしいのです。それは放射線の一つであるガンマ線を食品にあてることです。幸か不幸か日本では食品への放射線照射はジャガイモの発芽抑制の目的でしか許されていません。例えば牛レバーへの放射線照射が認められれば不幸な事故は防げたはずなのですが・・・。