『亀は意外と早く泳ぐ』という映画で、主人公のスズメが幼馴染のクジャクから「そこそこだなー」と評されますが、世の中そこそこが蔓延しているように思えます。「そこそこ」というと聞こえは悪いのですが、よく言えば分相応な実質主義なのかも知れません。そんな「そこそこ感」が蔓延しており、そのシワ寄せがあちらこちらに出始めています。以前は高品質で鳴らした日本の家電製品も、そこそこの品質でそこそこのお値段の製品を選ぶ方が多くなったため、日本の家電業界は悲鳴を上げています。自動車の世界もそこそこ走る車意外は売れませんしね。最近話題になっているシャープさんのテレビもそこそこの製品を主力にしていればよかったのですが、50インチ60インチの大型を主力にしたことと円高の影響、そして海外の製品の攻勢もあって、最大の経営危機を迎えているようです。まあ、このあたりは素人でもちょっと考えるだけで50インチはでかすぎると良く判るわけで、売れ筋はそこそこの32インチです。そこそこ感こそが大切なのではないかと思う次第であります。