風力発電の風車が取れました

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先週末の強風の影響で、風力発電用の風車が落下する事故があったようです。風が強ければ発電量が増えて大喜びかと思えばそうでもないようです。そもそも風力発電というものはすでに出来上がったものらしく、設置場所の地形によって異なる風速や風向を調べ上げてベストマッチな風車を設置すればおしまいらしいです。ちなみにプロペラ型風車を使う場合には、発電量は風車の直径で決まるそうで、翼の枚数は関係ないそうです。翼の枚数が影響するのは起動時のトルクと回転速度で、翼の数が多ければ起動トルクが高く、翼が少なければ高回転で効率が高くなるようです。よく見かける三枚翼の風車は、常用域で最も効率が高い風車だそうです。

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その辺の説明が三菱重工のHPにされていて、これが面白いです。中には一枚翼の風車もあるようです。

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ちなみにプロペラ型風車の論理エネルギー効率は最大59%(ベッツの法則)で、なかなかの高効率なエネルギー取り出し方法で、しかも風さえ吹いていれば一年中発電してくれて、燃料を使う発電方式のように燃料供給や排出物も無いとなれば、こぞって飛びつくのは合点がいきます。ただ、風力発電とて環境問題がないわけではなくて、発電によって失われる風のエネルギーが環境与える影響はこれからの検証を待たなければならないでしょうし、振動、鳥の衝突、経年劣化等もおそらく未解決なのでしょう。アフリカのある地域では風力発電機の翼に昆虫が衝突し、翼に付着した死骸により発電量が低下する事象が発生しているようです。世の中、美味い話ばかりではないのは風力発電にも当てはまるようです。