漁船一斉休業

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fishingboat燃料の値上がりに対して、国の対策を求めるためのアピールとして漁船の一斉休業が検討されているようです。

船舶用の燃料は自動車用の燃料と異なり、かなり低い税率に抑えられているようですが、それでも最近の円安による燃料の値上がりは漁業関係者を苦しませているようです。

自動車用のガソリンもかなり値上がりしていますがそれほど大きな騒ぎにはなっていません。この差はなぜかと思って色々な情報を集めてみましたが、そもそも船というのは無茶苦茶燃費が悪いものらしいです。エンジンが回った分だけ確実に前に進む自動車とは異なり、船舶は潮の影響や、スリップ率というロスがあったりでかなり損失が大きいようです。また、リッター何キロといういい方も船舶の場合しないらしく、一時間当たりどのくらいの燃料を消費するかが尺度となっているようです。

では、どのくらい燃料を消費するかといいますと、100馬力程度のディーゼルエンジンで一時間当たり15~20リットル程度の燃料を消費するようです。たとえば200馬力のエンジンの場合は一時間当たり少なくとも30リットルの燃料を消費することになります。一日三時間ほどの漁をするとしてざっと100リットル程度の燃料を消費する計算になります。

最近の軽自動車だったら100リットルの燃料があれば楽勝で2000Kmくらい走れるだけの燃料を一回の漁で使うとなれば、燃料費の高騰に漁業関係者が苦しめられているのは合点がいきます。