吉田所長が亡くなられました

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二日ほど前になりますが、福島第一原子力発電所の元所長である吉田さんがお亡くなりになられました。フクシマ60を率いて、最悪の事態から救った英雄であると一部では見られているようです。しかし、政府事故調査委員会と国会事故調査委員会の調査報告書では吉田所長の初期判断の誤りにより原子炉建屋の爆発という極めて深刻な事態になってしまったことが指摘されています。また、東電内部では吉田所長を疎ましく思うものも少なくなかったようです。

その一方で、吉田所長に決死の覚悟を迫った当時の管首相こそが称賛されるべきと思います。一部ではベントを遅らせた原因を作ったのが管さんという意見もありますが、管さんが現場を視察した時には一号炉はすでにメルトダウンしていたのですから、責められるのは冷却装置を停止し、手動での再起動を行わなかった吉田元所長の判断こそが最悪の事態を招いてしまったことは調査報告書を読む限り明らかです。