古くはソニーのウォークマンから始まった携帯型音楽プレーヤーですが、再生媒体はカセットテープからＣＤ、そしてMP3を記録したＣＤ、ハードディスク、最終的にはソリッドステートなフラッシュメモリに今の所落ち着いています。恐らく将来はＡｐｐｌｅ社を初めとする数社が始めたクラウド上に置かれた音楽データを再生する方向に向かうのでしょう。

さて、先日MP3プレーヤーを一台無くしてしまいました。代わりのものを調達しようとしたのですが、意外と眼鏡にかなうものが有りません。胸ポケットに入るくらいの大きさで、重さは50クラム以下。ラジオ受信機能と録音機能が付いていて、3インチくらいの画面が付いていて、申し訳程度でいいから動画再生ができる。SRSやBBE等が搭載されている。これらの条件を備える音楽プレーヤーとなると、販売している企業はかなり少ないです。iRiver、COWON、gemei位しか浮かびません。

iRiverは路線が変ってしまって、とんでもない高級機しか扱っていませんし、gemeiはタブレット端末に重点が移ってしまって、音楽プレーヤーはカタログには有るのですが、市場には出回っていません。唯一COWON位しか条件に合致する音楽プレーヤーはありません。

一時は隆盛を極めた音楽プレーヤーですが、最近はタブレットや携帯電話機がその機能を包含するようになって、選択肢が随分と少なくなったように感じます。タブレットなどでの音楽再生もできるのですが、再生音にノイズが乗ってしまったりすることが多いですし、ポケットに入れて気軽に使うというふうでもありません。小さくて、軽くて、そこそこの機能を搭載したものが、手軽な金額で手に入れば良いのですが、たかが音楽プレーヤーに何万円も払うのは気が引けます。

個人的にはパナソニックのD-Snapが操作性の面では難がありましたが、音質に関してはかなりの水準でしたが、既に音楽プレーヤーからは撤退しています。その昔は、SANSA、SeaGrand、Rio、SonicBlue、SIREN等といったブランドが、時々すごく良いものを作っていたのですが、やはり玉石混淆の感は否めず、自然と消えていきました。良いものが残るのは世の常なのですが、現状では無難なものしか残っていないように感じます。