春に三日の晴れなし

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IMG_20150411_102815春に三日の晴れなし」ということわざどおり、このところ天気はコロコロと変わり、雨の降る日が随分と多くなったものだと思います。雨の日は、何となく面倒です。雨に濡れるのもいやですし、出来れば傘などさしたくはないのですがそうもいきません。

さて、このところ人のあり方について色々と感じ入るところが有り、昔ベストセラーになった『人間通』の最後に掲げられた言葉こそが遍く人の目指すところではないかと常々思う訳です。

全くもって気障っぽい言葉ですが、私の座右の銘と言ってよい言葉が有ります。それは『薔薇献じたる手に余香あり』という言葉です。出典は忘れてしまったのですが、人に対峙するとき先ずは損得は抜きに先ずは与えること、そしてその余香をかみしめる事の出来るような余裕であったり優しさを持ちたいと常々思っています。以前、放浪の旅に出たことが有りますが、そんな時、色々な人から声を掛けられ、そして数えきれない親切を受けました。色々なカタチで私なりのお返しをしたのですが、そんな時一番喜ばれたのがたわいもない話でした。知らない土地からふらりと来た人間の問わず語りにはすごく喜んでくれました。なにも与える物が形あるものでなくともよくて、寧ろ形ないものの方が相手を幸せにするのかも知れません。たとえそれが一時であっても。

ただ、しかし、これは非常に難しい事です。思うだけでなかなか実践出来ないのですが、さらりと実践できたら実に気持ちの良い事なのでしょう。敢えてタイトルは書きませんが、先日手に取った新書に、「優しさっていうのは教養なんだよ」という一節が有りましたが、まさしくその通りだと思います。優しさが無いということは、そもそも貧しい心、さもしい精神から齎されるもので、鍛えられた教養が無いということなのです。(オイ、オマエノコトダゾ)