メールとTwitter

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この1ヶ月程Twitterを使ってみてTwitterの巧みさがようやく解った。限られた文字数だから、簡潔になる。だから、変な形式ばった挨拶もなし。これがイイ。ツイキャスになると時間的に追われるから、とにかく短く短く絡むことになる。これ既に一つの文化になっている。発信者と受け手の非対称なコミュニケーションが妙に小気味良い。

Twitterの考案者がツイキャスの出現まで読んでいたかどうかは解らないが、明らかに一つの文化を作ったと言っても良い。徹底的にそぎ落として、徹底的にオープンにする。この思想はすごい。

一方、電子メールは終わってしまっている。見ること、出すことそのものが苦痛に感じる事も有る。これは制限が少ないからこその弊害だ。インターネットという制限の少ない世界で、寧ろ制限し、そぎ落としすことで新しいムーブメントが起きたように思う。しかし、その一方で、未だに電子メールを使った広告というのは間違いなく息づいていて、当分なくなりそうにない。つまり、広告媒体としても進化を遂げるTwitterと広告媒体としてしかパーソナルコミュニケーションとしての旨みを無くしつつある電子メール。鬱陶しい広告だらけの電子メールは既に衰退している。一方、そぎ落とすことに善を見出したTwitterは飛ぶ鳥を落とす勢いだ。その証拠に、殆どのISPは電子メールサービスの提供をしていない。

電子メールとTwitter、全く異質なものだが、Twitterという基盤を使って生まれたツイキャスも含めれば、制限を逆手に取った進化を遂げたTwitterと未来像が見えない電子メール。世の趨勢は明らかだ。