『お金の取り扱い説明書』

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moneymanualの手の本はそれこそ五万と有ります。それらの中から、目立つものだけを拾い読みしてみたのですが、書いてあることはどれも同じと言ってよいでしょう。数年前に大ベストセラーとなった『ザ・シークレット』もアプローチは異なるものの、書いてあることは大筋一緒です。これらの著者のプロフィールを見るとおぼろげながら見えてくるのですが、これらの本の著者は恐らく同じような種類の教育を受けています。その一つがナポレオンヒルであったり、TPIのようなプログラムなのでしょう。

この手のお金持ちになりましょう本で、唯一異彩を放っているのが『金持ち父さん貧乏父さん』なのですが、これをひっくるめてそれでも同じことが書いてると言ってよいでしょう。その神髄の部分はこれらの本を読んだ方が個々に見つけ出すものですから、此処には書きません。

さて、この『お金の取り扱い説明書』ですが、心理療法的な側面を持っており、過去を振り返り、その結果を反芻することで未来を良くしようという意図を持って書かれています。解りやすさに重点を置いた結果そうなったのだとは思いますが、場合によってはトラウマを形成する結果になってしまう人もいるのではないかと危惧します。

ただ、「貧乏小僧」と「金持ちお坊ちゃま」の対比は非常に解りやすく、寧ろ子育て世代が自分の子供を育てる指針としてこの本は有益ではないかと思います。