『ちゃっかり温泉』
2015年10月16日
2021年12月14日
ちゃっかり、仕事をサボってふらりと温泉に行く、そしてその近所の店にふらりと寄って食事をする。そんな贅沢なひと時を過ごすことを著者はちゃっかり温泉と呼んでいます。著者は久住昌之氏。久住氏の著書といえばどちらかと言えば漫画が多く、最初に久住氏の著作を手にしたのは、実弟との共著である『中学生日記』です。出版から既に数十年は経過しているのですが、未だに手元にあります。中でもキンタのよりべんは思い出すだけで笑えます。そんな、ちょっとユルい感じの著作が多い著者です。
私自身もふらりと、全くのノープランで温泉に行くのは好きです。そういった意味では、この本には痛く共感します。しかし残念なのは、この本が上梓されてからまだ数年なのですが、取り上げられている東京園は既に無くなっています。思っている以上に東京という場所は新陳代謝が速いようです。
この本では、10程の東京とその近郊の立ち寄り温泉が登場しますが、私の生活圏とは被っていないようで、10のうち私が実際に行ったことが有るのは浅草観音温泉だけでした。残りの9は機会を見つけて行ってみたいものです。