以前購入した50W+50WのDクラスアンプですが、購入時から怪しいと思っていましたし、送られてきた商品に使用されている部品を見ても、”コイツは違う”と確信を得ていました。そもそも50W+50Wというそこそこ高出力なアンプが500円以下というのは、いくら中国製でも安すぎます。そして同梱されているはずのヒートシンク(放熱器)は付属していませんでした。そして決定的だったのは使われているアンプICでした。商品説明ではTI社のTPA3116というものが使用されているということでしたが、実際に来た商品はAP3016DというTPA3116と何となく似ているけど、全然別物が使われていました。

購入前から怪しいとは思っていましたが、やっぱり騙されたわけです。でも、実際使ってみるとちゃんと音は出るし、BluetoothやUSB-DACとしてもちゃんと使えています。そして結構いい音出してくれます。懸案だったスマホアプリもgoogle play storeにちゃんとありました。そしてちゃんと動作しました。

ただ、騙された感はあります。ちゃんと販売者の商品説明を良く見ておけばよかったと今でも後悔しています。販売者のページにはこんな写真が載っていたのです。

この写真にしっかり製品型番が載っていたんです。この型番XY-AP15Hの数字部分はどうやら出力を表しているようで、ここが15になっていますので、このアンプは15W+15Wということです。50W+50Wの場合、当然ここは50になっているはずなんです。その他、回路基板の写真も載っていたのですが、50W版は出力部分にコイルが4つ並んでいるはずなのですが、15W版はコイルが省略されているんです。

Aliexpressで騙されることは、そこそこの頻度あるので、既に慣れてしまっています。それでも騙されるとムカつくわけで、やはりこの辺りは十分注意しなければなりません。今回も一つ教訓になったわけですが、購入前にメーカーのホームページも見ておくべきでしょうし、購入者の評価やコメントも目を通すべきでしょう。改めてコメント欄を見てみましたが、やはり50W+50Wのアンプではない旨の書き込みを見つけることができました。

Aliexpressの方には販売者の説明が適切でない旨の抗議をおこない、返金の申し立てをしましたが返品をしていませんので恐らく返金はされないでしょう。まともに返品すると送料の方が商品代金よりも高くなってしまいますから。返品せずに返金を得る方法もあるのですが、今回は商品自体は使えているので今回はそこまでやることは控えておきます。