物価上昇の影響がWebの世界にも
物価上昇の影響がWebの世界にも波及し始めました。先ずは、ドメインがはく奪されました。しかし、これは発端でしかありません。後に色々な問題が噴出しました。
物価上昇によりドメインがはく奪されました
ホスティングの更新時期が来ましたので、一年分の料金を支払いました。併せて、ホスティングに付帯している無料ドメインの更新をお願いしました。しかし、無料ドメインの更新には応じられないという返事でした。
どうやら、ホスティング業者のドメイン仕入れコストが上がったようです。そのため、ドメイン維持費用をユーザーに転嫁することになったようです。
しかし、業者からは次善の策として、三つのオプションが提示されました。
- 支払ったドメイン維持費用の一部をクレジットとして付与
- 手持ちのドメインをプライマリドメインとして設定
- 無料で付与できる別のドメインに乗り換える
無料のドメインを新たに割り当ててもらうようにお願いしました。
プライマリドメインの切り替えはかなり面倒
私の使用しているホスティングサービスのドメイン管理は下図のように立っています。
上図のaaa.comがプライマリドメインです。そして、プライマリドメインの上に、アドオンドメインであるxxx.com,yyy.com,zzz.comが乗ります。
プライマリドメインは主に管理に使用します。そして、アドオンドメインが外部に公開されるドメインとなります。万一、アドオンドメインにアクセスできない時はアドオン+プライマリでアクセスできます。上図の例では、xxx.comにアクセスできなくても、xxx.com.aaa.comで、xxx.comにアクセスできます。そして、万一プライマリドメインにアクセスできなくてもアドオンドメインを使用してプライマリドメインにアクセスできます。
さらに、全てのドメインにアクセスできなくなっても、ホスティング業者の管理ページからアクセスできます。このあたりの仕組みは上手くできていると思います。しかし、今回は、これが仇となりました。
例えば、SSLのキーは、xxx.comとxxx.com.aaa.comの両方に割り当てが必要です。つまりアドオンドメインの数の倍の数のSSLキーを割り当てなければなりません。もちろん、xxx.com.aaa.comのようなエイリアスドメインは、aaa.comのワイルドカードでカバーできます。しかし、ワイルドカードSSLの発行は、DNSの書き換えが必要なので結構面倒です。
WordPressアドレスとサイトアドレスが変だった
以前は、プライマリドメインにこのWordpressサイトを置いていました。しかし、プライマリドメインの変更に合わせて、Wordpressをアドオンドメインに移転しなければなりません。基本、Wordpressのディレクトリ名を書き換えるだけで終わりです。しかし、この作業をSoftaculousというソフトウェア管理アプリで行ったのが不幸の始まりでした。移行した途端に画面表示が乱れる現象が発生しました。
困ったことに、管理ページも画面が乱れ、設定の変更もできまない状態です。Wordpressのディレクトリはデータベースで管理されています。そこで、データベースを直接書き換えることにしました。
しかし、困ったことにDBを書き換えても全く改善されません。これには参りました。そこで色々と確認して漸く原因が解りました。原因は、wp-config.phpでした。なんと、wp-config.phpが書き換えられていたのが原因でした。
wp-config.phpでのディレクトリ変更は、DBコンソールが無い場合等の緊急時に執る方法です。もちろん、このサイトは私しか弄りません。したがって、場当たり的に弄ってそれを忘れていたということなのでしょう。今回は、wp-config.phpから、WP_HOMEとWP_SITEURLの設定部分を削除して解決しました。←今後の為の備忘録
WordPressのメディアが行方不明になった
URLを直して、正しくアクセスできるようになりました。しかし、古い記事で画像が表示されない問題が発覚しました。メディアファイルを確認したのですが、メディアファイルも失われていました。困りました。幸い、バックアップサイトから、エクスポートして復旧できました。しかし、メディアライブラリを見ると、表示されなくなったファイルは未使用と認識されていました。
未使用のままでも表示はされます。しかし、Wordpressには未使用ファイルを削除する機能があります。うっかり未使用ファイルの削除をすると。また同じことになります。リンク作業を行えばよいのですが、これはかなり面倒です。したがって、解決方法が見つかるまで、このままで使用することにします。
物価上昇の影響で面倒なことになった
物価上昇の影響で、思わぬ作業が発生しました。また、過去に行った、いい加減な作業のツケを払わされることにもなりました。この記事は、いい加減な作業を行わないための戒めと、リカバリーの備忘録として残しておきます。