バカっぽいヘッドホンアンプは使い物にならなかったけど、USBはんだこては使い物になる

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昨日つくったバカっぽいヘッドホンアンプはやっぱり駄目でした。よく考えれば解ることなんですけど、電流増幅段のトランジスタに24mA(コレクタ損失288mW!!!!!!←無駄に大喰らい)のアイドル電流を流すなんてナンセンス極まりないことに一晩寝ないと気が付かない私が愚かでした。当初の設計の12mA(コレクタ損失は144mW←一応規格内だが喰わせすぎ)でも2N2222というトランジスタでは多すぎるアイドル電流です。試しに電流増幅段のエミッタ側の抵抗を交換して、アイドル電流を1.2mAまで落としてみました。(省電力向けトランジスタの場合、アイドル電流は1~2mAが適当らしいです。)

抵抗交換の様子

ブレッドボードで感じた違和感はベース電圧が高すぎたのと(規格上は5Vがmaxです)アイドル電流が低かったために生じたトランジスタの非直線性によるものだったのでしょう。道理でアイドル電流上げたら解消するわけです。本来は電圧増幅段と電流増幅段の間にカップリングキャパシタを入れた後で、Vbeを下げるための措置をすべきだったと思います。そして、さらに負帰還をかけて対処すべきだったでしょう。これに気が付かなかった私はバカでした。

試しに電流増幅段を自己バイアス回路に置き換えてシミュレーションしてみましたが出力は数ミリワットしか出せませんでした。というわけで悪あがきはやめて全面的にボツにしました。

今回使ったUSBはんだこて

ところで、買ったまましばらく使っていなかったUSB電源で動作する半田こてを使ってみたのですが、これがいいです。ヒーター電力はたったの8Wと低いので、使い物にならないだろうと思っていたのですが、意外と使えます。こて先のほんの一部だけを温めるようにして、無駄な電力を抑えているのだと思いますが、コンパクトで軽くて使いやすいです。しかもこて先の温度を三段階に変えることができて、無駄に高温にならずに、はんだの酸化を抑えることができます。今回のような細かい作業にはもってこいです。