蘭亭序

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中国の古い書で「蘭亭序」があります。書聖、王羲之の書です。蘭亭で開かれた会で読まれた詩を集めた詩集の序文として書かれたもので、そのとき王羲之は酒に酔った勢いで書いたため、あちらこちらに塗りつぶして書き直した跡があります。

王羲之の書は全て失われており、真蹟は存在しません。従って、世にある王羲之の書は全て写しです。写しを基に石碑が作られたのですが、蘭亭序に関してはこの石碑も失われています。1600年前に酔いに任せて書かれた書が、書き損じの部分も含めて写され、営々と引き継がれていると言うことに驚きを感じます。

今の世に1600年以上も引きつかれるものは存在するのでしょうか。