簡単だそうです

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その昔、無線小僧だった頃に聞いた話があります。それは、米軍の使う軍用無線機に関する話です。兵隊として前線に赴く者全てが無線機の取り扱いを知っているはずもありません。ところが、前線ではいざと言うときに応援を呼べるか否かが生死を分けることがあります。そこで、知識が無い人でも使えるように、米軍の使う無線機は、全てのスイッチを入れ、全てのつまみを中央の位置にすると緊急の通信ができるように設計されているそうです。残念ながらそんな軍用の無線機を見たこともなければ、同様の話を聴いた事もありません。事実かどうかは全く判りません。
同じように米軍の使っている車両も同じように、誰でも運転できるように簡単に出来ているそうです。
確かに、いざと言うときにその場から即座に離れる為に、面倒な手続きを行っている暇はありませんから、何時でも誰でも運転できるようになっているそうです。
さて、では航空機はどうなのでしょうか。最近話題になっているオスプレイという愛称のついた輸送機があります。垂直離着陸も可能で、航続距離が長い航空機で、丁度ヘリコプターと飛行機の良いところを併せ持った航空機です。ところが、飛行機とヘリコプターでは全く特性が違うそうです。飛行機の場合は空中に静止する事が出来ません、その一方でオスプレイは空中に静止する事が可能です。これは、飛行気乗りに対しては空中に静止する操作を身に着ける必要性が生じますし、ヘリコプター乗りに対しては、飛行機の操縦の素養が求められる事を意味します。
言い換えるなら、竹馬と一輪車の両方を操れる素養が求められる様なものでしょう。そもそも機体の信頼性の低さや構造上の欠陥が取り沙汰されていますが、そもそも操縦士に二つの異なる特性を持った機体を扱う為の素養が無かった事が最大の原因では無いでしょうか。