監視という名の盗聴

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ツィッターで、「どこそこの映画館に爆弾を仕掛けた」とつぶやいた人が捕まったというニュースを見かけました。そんな物騒な事柄を公衆の面前でつぶやくことは迷惑行為なので犯罪者として拘束するというのは解らないでもありません。

しかし、捕まえる前に「おい!あれ本当か?」というリプライが有っても良いのかなと思います。SNSへの書き込みというのは、恐らく自宅とかで暇つぶしに行われているのではないでしょうか。ツィッターでは、つぶやいた端末の後ろ側に沢山の受け手がいるという現実感が無いからつい行ってしまうという事も有るのではないでしょうか。つまり抽象化された世界と現実世界の一致を感じられない利用者はいてもしかるべしと思うのです。

これは、事実か否かは不明ですが、米国では電話での全ての通話は監視されており、爆弾を意味する言葉を発すると通話者とその所在が特定され、場合によっては警察が駆けつけるそうです。これって、事実上の盗聴であることが問題点の一つ。そして、前後の文脈を含めて判断しなければならないはずなのですが、一つの単語にフォーカスして監視することに危うさを感じます。

実際の所どうなのでしょうか。だますと言ってだます詐欺師はいないと思いますし、犯罪を犯すと言って犯すものは極めて少ないのではないでしょうか。つまり、監視という盗聴は無駄な努力ではないかと思うわけですよ。